医学生との共同学習会
2024年度
【2024年度第2回体験型学習】フィールドワークin山形 開催
2024-08-10
8月10日(土)に「山形と戦争」をテーマとしたフィールドワークを行いました。
午前中は東根市の若木山防空壕を特別に見学させていただき、焼けつくような外の暑さを忘れるほどの冷たい空気を肌に感じながら、貴重な戦争遺跡についての解説を聞かせていただきました。
酒田市に移動して昼食を済ませた後は、満州からの引き揚げを経験された方から戦争体験講話を伺いました。終戦後に日本人収容所での生活を余儀なくされ、半年で家族4人を次々と亡くされた話に始まり、お話しいただくご経験の一つひとつが、想像を絶するものでした。身体に這い寄るシラミを追い払う力がなく、全身が真っ白になって死んでゆく人。日本への帰国を目前にして、引き揚げ船から身を投げた女性たちの話。講話の最後には、「徴兵と医療は対をなすものです。負傷した人を治療するために、戦争が起きれば必ず医療従事者も駆り出されます。そのことを、どうか覚えていてください」とメッセージをいただきました。
その後は、鶴岡市で開催されていた「鶴岡市平和の集い・資料展」でパネル展示の解説を聞かせていただきました。80年前の疎開を通して鶴岡市と東京都江戸川区が友好都市となり、現在も交流を続けていることなどを分かりやすく教えていただきました。