6月26日（土）、県連放射線部会の2010年度学習会・研究発表会が酒田市の健生ふれあいクリニックで開催され、放射線技師13名が参加しました。部会運営委員の佐々木裕技師の司会・進行で開会し、はじめに健生ふれあいクリニック副所長・安藤志穂里医師が講師となり「認知症について・診断と治療とケア」をテーマに講演しました。認知症の特徴をはじめ、認知機能検査について解説し、あくまで臨床的な診断が認知症の場合には必要と話しました。そしてMRI画像を示しながら、脳萎縮の差異および進行の形態学的評価について述べ、症例からの認知症診断の考察について解説しました。参加者からは認知症診断に向けたMRI画像の撮影シーケンス（条件）について質問があり、画像診断にかかわる学習を深める機会となりました。 つづく研究発表会では、合計9題の発表がありました。本間病院の梶原拓技師の「MRIにおける磁性体対策の取り組み」では、MRI室への金属の持ち込み防止に向け、院内で4段階の対策を通してトラブルを減らした取り組みが発表されました。また鶴岡協立病院の柳田聡子技師の「受診者様に優しいMMG撮影環境を考えて」は、MMG（マンモグラフィ）撮影時の肌が触れる冷たさをやわらげて、快適な検査と診断価値の高い画像の提供を目指す研究でした。そして他にも、医療安全や撮影技術向上などをテーマに発表されました。